⑥姫は成瀬くんに守られたい✩.*˚
成瀬くんは姫の部屋にあるソファーがふかふかで気持ちいいからって理由で、何か話す時にはいつも私の部屋に入ってくる。
私もソファーに一緒に座る。
そして彼の隣に座り、ふたりで会話をしている。
今までは教室で顔を直接合わせてもあんまり話せなくて、電話でちょっと話すぐらいだったけれど。
直接顔を合わせても、会話が続くようになってきた。
「これ」
スマホの画面にはあの事件の日の動画が。
あの日の怖さがまだ残っていて、映像を見るのでさえ心臓がちょっとえぐられそうになったけれど。きちんと目を逸らさずにその動画を見た。
「これって……」
「そう。二條が脅された動画の前後」
「なんでその動画持ってるの?っていうか、どうして私が脅されたこと知ってるの?」
「二條が脅されて根本を騎士にしようとしてることは、仮の騎士になった日、帰り際岩山さんから聞いた」
「えっ!? 何話してるのかな?って思ってたけど、その話をしてたの?」
「そう、その時、岩山さんが言ってた。『お嬢様の騎士には俺が向いているから、騎士になって、お嬢様をお守りしてほしい』って。それに……」
「それに?」
「俺に騎士になってほしいって、実は二條が思ってくれていたことも……。」
「そんなことまで話してたんだ」
「そう、二條の気持ちを知って、俺は二條の騎士になるんだ!って、本気で決意した」
私もソファーに一緒に座る。
そして彼の隣に座り、ふたりで会話をしている。
今までは教室で顔を直接合わせてもあんまり話せなくて、電話でちょっと話すぐらいだったけれど。
直接顔を合わせても、会話が続くようになってきた。
「これ」
スマホの画面にはあの事件の日の動画が。
あの日の怖さがまだ残っていて、映像を見るのでさえ心臓がちょっとえぐられそうになったけれど。きちんと目を逸らさずにその動画を見た。
「これって……」
「そう。二條が脅された動画の前後」
「なんでその動画持ってるの?っていうか、どうして私が脅されたこと知ってるの?」
「二條が脅されて根本を騎士にしようとしてることは、仮の騎士になった日、帰り際岩山さんから聞いた」
「えっ!? 何話してるのかな?って思ってたけど、その話をしてたの?」
「そう、その時、岩山さんが言ってた。『お嬢様の騎士には俺が向いているから、騎士になって、お嬢様をお守りしてほしい』って。それに……」
「それに?」
「俺に騎士になってほしいって、実は二條が思ってくれていたことも……。」
「そんなことまで話してたんだ」
「そう、二條の気持ちを知って、俺は二條の騎士になるんだ!って、本気で決意した」