⑥姫は成瀬くんに守られたい✩.*˚
「私の騎士、辞めたいって言わないでね」
「言わない! 姫様こそ、騎士変えたいって言うなよ」
「騎士変える時ってふたりの承諾が必要だよね?」
「姫が変えたいって言っても俺が承諾しない。一生俺が騎士で、一生姫様を守る」
「い、一生?」
今、成瀬くん、一生って言ったよね?
彼は今、自身にとっても予想外な発言をしてしまったのか、真っ赤な顔して私から視線をそらした。
それにつられて私の顔も熱くなる。
成瀬くんは、正直な人だから、卒業してもずっと私のことを大切にしてくれて、全力で守ってくれる……そんな予感がした。
自然に笑みが溢れてきた。
成瀬くんも笑ってくれた。
初めて見た成瀬くんの全開の笑顔が、太陽の光よりも眩しくて愛しい。
その笑顔を見て、守られるだけではなく、私も成瀬くんを守りたいと思った。
「私も、私もずっと成瀬くんを守るから!」
成瀬くんが無言のまま、私の手を強く握ってきた。
一緒に逃げた時みたいに、胸の鼓動が高まった。
あの時は、成瀬くんと手を繋いだからドキドキしたのかな――。
「言わない! 姫様こそ、騎士変えたいって言うなよ」
「騎士変える時ってふたりの承諾が必要だよね?」
「姫が変えたいって言っても俺が承諾しない。一生俺が騎士で、一生姫様を守る」
「い、一生?」
今、成瀬くん、一生って言ったよね?
彼は今、自身にとっても予想外な発言をしてしまったのか、真っ赤な顔して私から視線をそらした。
それにつられて私の顔も熱くなる。
成瀬くんは、正直な人だから、卒業してもずっと私のことを大切にしてくれて、全力で守ってくれる……そんな予感がした。
自然に笑みが溢れてきた。
成瀬くんも笑ってくれた。
初めて見た成瀬くんの全開の笑顔が、太陽の光よりも眩しくて愛しい。
その笑顔を見て、守られるだけではなく、私も成瀬くんを守りたいと思った。
「私も、私もずっと成瀬くんを守るから!」
成瀬くんが無言のまま、私の手を強く握ってきた。
一緒に逃げた時みたいに、胸の鼓動が高まった。
あの時は、成瀬くんと手を繋いだからドキドキしたのかな――。