⑥姫は成瀬くんに守られたい✩.*˚
他の教室のドアよりも少し豪華なえんじ色のドアを先生がノックする。
「学園長、姫たちが来られました」
「どうぞ、お入りになって」
中から女の人の綺麗な声がした。
『姫』って呼ばれるのが不思議な気持ち。
先生がドアを開け、私たちを先に中に通す。それから先生も入り、ドアを静かに閉めた。
肩まである白髪が綺麗で、優しそうな雰囲気の学園長。彼女は、正面にある机で書き物を終えると席を立ち、入口前に来た。
「今日からよろしくお願いしますね」
学園長はふんわりとした笑顔で言う。
「よろしくお願いします」
私も笑みを浮かべて言った。
それからそれぞれ軽く自己紹介をして、微笑みながら学園長はひとりひとり握手をしていく。
「それじゃあ、こちらに腰掛けてちょうだい」
部屋の真ん中にあるふたつの黒いソファー。それが木のテーブルを挟んでふたつあった。
4人はふたりずつ分かれて座り、私はピンク色の制服を着た1組の姫の隣に座った。向かいには水色の3組の姫、斜め向かいは緑色の4組の姫が座る。
座ったのを確認した学園長は、それぞれの姫に、それぞれのカラーのエンブレムを渡す。
デザインは、なんて言えばいいんだろう……。私のクラスのカラー、赤色を背景に王冠を頭に乗せてドレスを着た姫が金色の1本線で描かれた感じ。
「このエンブレム、1ヶ月後の騎士の叙任式の日に、あなたたちが決めた騎士に渡してね!」
「学園長、姫たちが来られました」
「どうぞ、お入りになって」
中から女の人の綺麗な声がした。
『姫』って呼ばれるのが不思議な気持ち。
先生がドアを開け、私たちを先に中に通す。それから先生も入り、ドアを静かに閉めた。
肩まである白髪が綺麗で、優しそうな雰囲気の学園長。彼女は、正面にある机で書き物を終えると席を立ち、入口前に来た。
「今日からよろしくお願いしますね」
学園長はふんわりとした笑顔で言う。
「よろしくお願いします」
私も笑みを浮かべて言った。
それからそれぞれ軽く自己紹介をして、微笑みながら学園長はひとりひとり握手をしていく。
「それじゃあ、こちらに腰掛けてちょうだい」
部屋の真ん中にあるふたつの黒いソファー。それが木のテーブルを挟んでふたつあった。
4人はふたりずつ分かれて座り、私はピンク色の制服を着た1組の姫の隣に座った。向かいには水色の3組の姫、斜め向かいは緑色の4組の姫が座る。
座ったのを確認した学園長は、それぞれの姫に、それぞれのカラーのエンブレムを渡す。
デザインは、なんて言えばいいんだろう……。私のクラスのカラー、赤色を背景に王冠を頭に乗せてドレスを着た姫が金色の1本線で描かれた感じ。
「このエンブレム、1ヶ月後の騎士の叙任式の日に、あなたたちが決めた騎士に渡してね!」