✩.*˚again~かつて僕も人間に恋をしていた。
第4話 正体*清香視点
想さんはつまらなかったのかな? 映画を観た後は私たちが帰る時までどこかで時間をつぶしていた。
私は時間があれば買いたいなって思っていた漫画の本があったから、天宮くんと映画館の近くにあった本屋に行った。それからそれぞれ好きな本コーナーへ。少し経ったら夏海もいないし、想さんも待ってるし、帰ろっかって話になった。
天宮くんが想さんと連絡をとり、想さんと再び合流する。想さんは相変わらず無表情だった。
「帰り、家の近くまで車で送ろっか?」
天宮くんが言った。
「えっ、でも……」
天宮くんたちは車で来ていた。
私は運転する想さんをちらっと見る。
「兄貴、いいよな?」
「……うん」
ちょっと間があき、想さんは返事をする。
結局帰りは、私の家の近くのコンビニまで車で送ってくれることに。
天宮くんは助手席、私は後ろの席へ。
着くまでの30分ぐらい、車の中では終始無言だった。
私が車から降りると天宮くんも降りてきた。
「なんか、車の中で気まずい雰囲気でごめんね」
「想さん、つまらなかったのかな? 私に対してなんか怒ってた?」
「いや、そういうことじゃないと思う……兄貴……」
天宮くんは何かを言いかけて、やめた。
そして車の方をちらっと見た後、私の目を見つめて、手をぎゅっと握ってきた。
天宮くん、スキンシップ、多い。
照れ笑いした彼は手を振り車に戻っていく。
解散して家の中に入った時、ちょうど勢いよく通り雨が降ってきた。
私は時間があれば買いたいなって思っていた漫画の本があったから、天宮くんと映画館の近くにあった本屋に行った。それからそれぞれ好きな本コーナーへ。少し経ったら夏海もいないし、想さんも待ってるし、帰ろっかって話になった。
天宮くんが想さんと連絡をとり、想さんと再び合流する。想さんは相変わらず無表情だった。
「帰り、家の近くまで車で送ろっか?」
天宮くんが言った。
「えっ、でも……」
天宮くんたちは車で来ていた。
私は運転する想さんをちらっと見る。
「兄貴、いいよな?」
「……うん」
ちょっと間があき、想さんは返事をする。
結局帰りは、私の家の近くのコンビニまで車で送ってくれることに。
天宮くんは助手席、私は後ろの席へ。
着くまでの30分ぐらい、車の中では終始無言だった。
私が車から降りると天宮くんも降りてきた。
「なんか、車の中で気まずい雰囲気でごめんね」
「想さん、つまらなかったのかな? 私に対してなんか怒ってた?」
「いや、そういうことじゃないと思う……兄貴……」
天宮くんは何かを言いかけて、やめた。
そして車の方をちらっと見た後、私の目を見つめて、手をぎゅっと握ってきた。
天宮くん、スキンシップ、多い。
照れ笑いした彼は手を振り車に戻っていく。
解散して家の中に入った時、ちょうど勢いよく通り雨が降ってきた。