✩.*˚again~かつて僕も人間に恋をしていた。
前世で彼と離れたのには理由があった。
同じ人間同士だってこんなに争うのだから、ヴァンパイアと人間の恋なんて、もっと上手くいくはずがないと思ってしまったから。
お互いに幸せになれない。
自分よりも彼が幸せになれないのが嫌だった。
しかも永遠の命を得て、一生彼が隣にいることになって。一度ふたりの関係が崩れたら一生そのまま暮らしていかないといけない。そんなことを想像するだけで怖かった。ヴァンパイアの番になることも、何もかもが怖くなった。
そして、私は彼から逃げた。
離れて別の人と結ばれた。
それから一切彼とは会っていない。
それなりに平凡な幸せに満足していた。
でも、前世の時の私は彼を忘れることなんて出来なかった。表情も、笑い方も、話し方も。
ひとつひとつ全部鮮明にずっと覚えていた。
同じ人間同士だってこんなに争うのだから、ヴァンパイアと人間の恋なんて、もっと上手くいくはずがないと思ってしまったから。
お互いに幸せになれない。
自分よりも彼が幸せになれないのが嫌だった。
しかも永遠の命を得て、一生彼が隣にいることになって。一度ふたりの関係が崩れたら一生そのまま暮らしていかないといけない。そんなことを想像するだけで怖かった。ヴァンパイアの番になることも、何もかもが怖くなった。
そして、私は彼から逃げた。
離れて別の人と結ばれた。
それから一切彼とは会っていない。
それなりに平凡な幸せに満足していた。
でも、前世の時の私は彼を忘れることなんて出来なかった。表情も、笑い方も、話し方も。
ひとつひとつ全部鮮明にずっと覚えていた。