✩.*˚again~かつて僕も人間に恋をしていた。
これが正解なのだろうか。
自分は今、琉生のためにこの発言をしたのだろうか。
それとも、琉生と彼女が番になるのが嫌で言ったのか。
本当はもう、自分の気持ちに気がついてしまっている。
本当は、僕は……彼女に恋をしてしまった。
出会って間もないのに、彼女に惹かれていった。
「兄貴、なんであんなこと言ったんだよ。清香ちゃんとのこと、反対ばかりしてくるし。兄貴が人間に対して良いイメージ持ってないのは知ってるけどさぁ……」
琉生は怒り口調だった。
当然だろう。
「……」
「俺、学祭ラストの日の花火打ち上がった時、清香ちゃんに本気でぶつかって告白するから。俺らのこと、もう邪魔しないで」
そう言うと琉生はリビングから出ていった。
琉生にこんなに怒鳴られたのは初めてだった。
琉生はいつも正直で、真っ直ぐで。
周りを明るくしたりもする。
それに比べて自分には何もなくて。
それでもずっと生きていて。
なんだか虚しくなってきた。
何で自分はヴァンパイアなのか。
僕が人間だったら全てが上手くいっていたかもしれないのに。
いや、人間じゃなくても琉生だったら。琉生と彼女だったら、ヴァンパイアと人間だけど、上手くいくのかもしれない。
でも、それは――。
自分は今、琉生のためにこの発言をしたのだろうか。
それとも、琉生と彼女が番になるのが嫌で言ったのか。
本当はもう、自分の気持ちに気がついてしまっている。
本当は、僕は……彼女に恋をしてしまった。
出会って間もないのに、彼女に惹かれていった。
「兄貴、なんであんなこと言ったんだよ。清香ちゃんとのこと、反対ばかりしてくるし。兄貴が人間に対して良いイメージ持ってないのは知ってるけどさぁ……」
琉生は怒り口調だった。
当然だろう。
「……」
「俺、学祭ラストの日の花火打ち上がった時、清香ちゃんに本気でぶつかって告白するから。俺らのこと、もう邪魔しないで」
そう言うと琉生はリビングから出ていった。
琉生にこんなに怒鳴られたのは初めてだった。
琉生はいつも正直で、真っ直ぐで。
周りを明るくしたりもする。
それに比べて自分には何もなくて。
それでもずっと生きていて。
なんだか虚しくなってきた。
何で自分はヴァンパイアなのか。
僕が人間だったら全てが上手くいっていたかもしれないのに。
いや、人間じゃなくても琉生だったら。琉生と彼女だったら、ヴァンパイアと人間だけど、上手くいくのかもしれない。
でも、それは――。