✩.*˚again~かつて僕も人間に恋をしていた。
第1話 出逢い*清香視点
私は今、通っている高校の学祭の準備を家庭科室でしている。
毎年恒例のメインイベント、学祭2日目のラストの花火大会で着るコスプレ衣装の準備。各自自由に好きなものを制作していて、私は今年ヴァンパイアの衣装にした。
家庭科の授業でも作っていたけれど、基本放課後に制作していた。そして学祭本番のなんと、約1ヶ月前に完成。去年は本番ギリギリだったから、こんなにも早く出来るとは予想外。残りの時間は小物でも作ろうかな?
「想像よりも上手に出来たかも」
完成した衣装の肩部分を両手で持ち、目の前で広げた。
黒地の長袖で、丈が膝下までのワンピース。ウエストがキュッとなっていて、胸元の細いリボンは差し色の赤。見えない部分はもともとあるものでいいかなっ?って思って、スカートのふわっと感は家にあったパニエを中にはくことにした。
「可愛いね! 清香、似合いそう!」
一緒に作業をしていた友達の夏海がそう言った。
「ありがと! お裁縫苦手だから頑張った自分」
「てか作るの早いね? ねぇ、清香、喉渇かない? コンビニでジュース買ってこようと思うけど、一緒に行く?」
「あ、私が買ってくるよ! 衣装完成したし。これ着て外歩いてみようかな」
「ヴァンパイアの衣装でコンビニ行くの?」
「うん、夏海はまだ衣装作り途中だよね? 続き作ってて?」
「ありがとう! じゃあ、なんか炭酸お願い!」
毎年恒例のメインイベント、学祭2日目のラストの花火大会で着るコスプレ衣装の準備。各自自由に好きなものを制作していて、私は今年ヴァンパイアの衣装にした。
家庭科の授業でも作っていたけれど、基本放課後に制作していた。そして学祭本番のなんと、約1ヶ月前に完成。去年は本番ギリギリだったから、こんなにも早く出来るとは予想外。残りの時間は小物でも作ろうかな?
「想像よりも上手に出来たかも」
完成した衣装の肩部分を両手で持ち、目の前で広げた。
黒地の長袖で、丈が膝下までのワンピース。ウエストがキュッとなっていて、胸元の細いリボンは差し色の赤。見えない部分はもともとあるものでいいかなっ?って思って、スカートのふわっと感は家にあったパニエを中にはくことにした。
「可愛いね! 清香、似合いそう!」
一緒に作業をしていた友達の夏海がそう言った。
「ありがと! お裁縫苦手だから頑張った自分」
「てか作るの早いね? ねぇ、清香、喉渇かない? コンビニでジュース買ってこようと思うけど、一緒に行く?」
「あ、私が買ってくるよ! 衣装完成したし。これ着て外歩いてみようかな」
「ヴァンパイアの衣装でコンビニ行くの?」
「うん、夏海はまだ衣装作り途中だよね? 続き作ってて?」
「ありがとう! じゃあ、なんか炭酸お願い!」