キッチンカーのプリン屋さん。
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周り切って雑貨コーナーもほぼほぼ行けて可愛いアクセサリーとかブックカバーとか買うことができて大満足だ。
「みよりちゃん、俺、トイレ行ってくるからここで待ってて」
「はい。行ってらっしゃい」
志侑さんがトイレに行ってしまってスマホをいじっていると「みより?」と声をかけられる。声のトーンで、誰が声をかけてきたのかなんて丸わかりだ。
「……宙」
髪は金髪で、イケメンの部類に属するこの男。私の元彼氏だった。
「もしかして一人? 一人でこんな場所に来たわけ?」
「違うよ、知り合いと来たの」
「何も見えはらなくてもいいんじゃないの? 俺と別れる時、言ってたじゃん。俺より幸せになるんだって! それなのに一人って、笑えるんですけど」
「……っ……」
こいつは前からそうだ。いつも上から目線。自分が見た外面しか見ていない。相手がどう考えているのかなんて知ったことない。自分が一番……って感じの男。
比べるまでもないが、志侑さんとは大違いだ。あの人は自分より相手のことを一番に考えているし、気遣いも完璧で……誰から見ても相当なハイスペ男子。天と地の差がある。