キッチンカーのプリン屋さん。



「そうなんだ、良かった」

「……よ、良かった?」

「うん。俺のことが嫌いなわけじゃないってわかって良かった。俺、みよりちゃんの過去は消せないけど今、一緒にいるみよりちゃんを大切にしたいって思ってるよ。君にそんな顔はさせない自信あるし、辛い思いもさせない。みよりちゃんが笑顔で幸せに過ごせるように大事にする。だから、隣にいさせてほしいんだ」

「……っ……」

「それに、さ。オプションでもれなくプリンも付いてくるよ」


 志侑さんは、さっきまでとてもしんみりした雰囲気だったのに急にそんなことを真面目な顔をして言った。



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