鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない

14 世界のなんでも

　身も心もとろけてしまいそうなくらいに十二分に柔らかな舌に翻弄されて、気が付けばオデットは秘所からとろりと蜜が流れたのを感じた。

　はっと目を開ければキースの頭は、今はお腹の辺りにある。熱心に臍の辺りを舐められて、くすっぐったいのか気持ち良いのかもわからなくなって来た。

　弾けそうなくらいに高まり過ぎてしまった快感をどうにか逃そうと、彼の頭を両手で押すとゆっくりと顔を上げこちらを見た。

「……どうした？」

　キースが不思議そうにしているということは、これは手順通りの事なのだと理解出来たものの、どうやって彼にこの事態を伝えたものかとオデットは迷った。

「っ……あのっ……私……」

　言い難そうにして言葉を止めたオデットに、キースは目を瞬いた。

「やめたくなったのか？」

「ちっ……違います。そうではなくて……」

　彼の下から逃れて上半身を起こすと足を擦り合わせているオデットを見て、キースはますます困った表情になった。

「どうした？　何言っても、笑ったりしない。言ってみろ」

「あのっ……下着が濡れちゃって……私……」