鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
17 勝手な言い分
キースに竜騎士団で治療がしたいと願ったものの誰の目から見てもオデットの扱いについては難しく、上の判断も賛否が別れてしまっているようだった。
それをオデットに伝えたのは、時折心配をして家にまで様子を見に来るキースの片腕である副団長のアイザックだ。
出来るだけオデットに不安にさせるような情報は与えたくないと考えているキースに対し、アイザックは自身の処遇に関する情報であれば、本人は知っておくべきという考えを持っていた。
「という訳で、あの件についての判断は、結構な時間がかかるとは思われる……俺も、なんか悪い予感がするし危険だと思うわ。貴重な能力を持つお姫様はどこより安全な家で留守番してれば、良いんじゃないか? あいつは君が健康で家で自分を待って居てくれさえすれば、それだけで満足なんだ。まあ、この前は街の中で不覚は取ったようだが」
それをオデットに伝えたのは、時折心配をして家にまで様子を見に来るキースの片腕である副団長のアイザックだ。
出来るだけオデットに不安にさせるような情報は与えたくないと考えているキースに対し、アイザックは自身の処遇に関する情報であれば、本人は知っておくべきという考えを持っていた。
「という訳で、あの件についての判断は、結構な時間がかかるとは思われる……俺も、なんか悪い予感がするし危険だと思うわ。貴重な能力を持つお姫様はどこより安全な家で留守番してれば、良いんじゃないか? あいつは君が健康で家で自分を待って居てくれさえすれば、それだけで満足なんだ。まあ、この前は街の中で不覚は取ったようだが」