鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
「そうですね。ガヴェアの王都には魔法障壁もあったので、この国で良くあるように、空に竜が飛んでいるのも見掛けた事がありませんでした。竜を見ることが出来るようになれたのは、すごく嬉しいです。こんなにも、美しい生き物を今まで見たことがありません」
パトリックの身体を撫でつつ、オデットが目を輝かせればナイジェルは頷きつつ笑った。
「ヴェリエフェンディには、守護竜イクエイアスが居ます。竜騎士の竜たちは、全てイクエイアスの眷属の竜なんですよ。上位竜を見れば、また驚くかもしれません。年に一回ある祭りには、必ず国民の前にその姿を見せてくれるんですが、空を飛ぶ姿は優美で、まるで絵画のように美しいですよ……あー……待ってください。ワーウィックは、ダメだろ。お前、なんでこの事をすぐに言ったんだよ。すみません。オデットさん、パトリックが自分の仲良い竜たちに、この事を自慢したらしくて……今から、少し騒がしくなります」
ナイジェルは困った顔をしたまま、頭を掻いた。
「……え?」
彼の言わんとしている事が全く呑み込めずに、オデットは目を瞬かせた。
パトリックの身体を撫でつつ、オデットが目を輝かせればナイジェルは頷きつつ笑った。
「ヴェリエフェンディには、守護竜イクエイアスが居ます。竜騎士の竜たちは、全てイクエイアスの眷属の竜なんですよ。上位竜を見れば、また驚くかもしれません。年に一回ある祭りには、必ず国民の前にその姿を見せてくれるんですが、空を飛ぶ姿は優美で、まるで絵画のように美しいですよ……あー……待ってください。ワーウィックは、ダメだろ。お前、なんでこの事をすぐに言ったんだよ。すみません。オデットさん、パトリックが自分の仲良い竜たちに、この事を自慢したらしくて……今から、少し騒がしくなります」
ナイジェルは困った顔をしたまま、頭を掻いた。
「……え?」
彼の言わんとしている事が全く呑み込めずに、オデットは目を瞬かせた。