鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
「あー……そうだ。我が国の守護竜は、国民として自慢する訳ではないが、性格が温厚で優しく理知的で……何より人間を好いている。でないと、ちょっと仲良くなった初代王が居たからと、国全体に守護を与えるなどという、物好きな真似はしないだろうがな」
「すごい……上位竜の話は今日、ナイジェルさんから聞きました。国の祭りには、必ずその姿を見せてくれるって……」
頬を紅潮させて興奮したオデットは、もしかしたら自分もイクエイアスを間近に見ることが出来るのかと嬉しくなってしまった。
「はは。祭りの時には、必ず飛ぶというだけで。イクエイアスは、気ままに空を飛んでいるよ。夜明けの空を見れば、たまに飛んでいる。もし飛行しているところを見たいなら、早起きして空を見てみれば良い。運が良ければ、世にも美しいあの姿を見ることが出来るだろう」
「絶対に、見たいです! 明日から、毎日早起きします!」
決意を表明するように両手を握り締めたオデットに、キースは苦笑した。
「すごい……上位竜の話は今日、ナイジェルさんから聞きました。国の祭りには、必ずその姿を見せてくれるって……」
頬を紅潮させて興奮したオデットは、もしかしたら自分もイクエイアスを間近に見ることが出来るのかと嬉しくなってしまった。
「はは。祭りの時には、必ず飛ぶというだけで。イクエイアスは、気ままに空を飛んでいるよ。夜明けの空を見れば、たまに飛んでいる。もし飛行しているところを見たいなら、早起きして空を見てみれば良い。運が良ければ、世にも美しいあの姿を見ることが出来るだろう」
「絶対に、見たいです! 明日から、毎日早起きします!」
決意を表明するように両手を握り締めたオデットに、キースは苦笑した。