鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
中からザッと湯を流す音が聞こえて来て、オデットはドキドキとしつつ脱衣所の扉をそっと開いた。
(お風呂に入っているところに、こうして入り込むなんて……教えて貰えるまで、思ってもみなかったわ……)
今ではもう名実ともにキースの婚約者となったオデットには、数人が立ち回りで警護に当たってくれていたもののその顔触れは固められていた。
ある時偶然に彼らが猥談しているところを目撃し、それに興味を出してしまったのはもう仕方のないことだった。
めくるめく未知の世界を知識だけでも知ってしまったオデットは、衝撃と共にこれまで尽くしてくれるキースに対し、何の努力もして来なかった自分を恥じた。そして、今夜こそはそれを試すべきなのだと決心していた。
カラリと軽快な音がして引き戸が開き、中に居たキースは特に驚くこともなく見て取れる反応と言えば軽く眉を上げただけだった。
「何か、あったか?」
大きな浴槽に身体を伸ばしていたキースは扉から顔を出しただけのオデットが風呂に入っていた自分に、何かしらの伝えたいことがあるだけだと思ったらしい。
「はいっ……あのっ……一緒に入ろうかと思って……」
(お風呂に入っているところに、こうして入り込むなんて……教えて貰えるまで、思ってもみなかったわ……)
今ではもう名実ともにキースの婚約者となったオデットには、数人が立ち回りで警護に当たってくれていたもののその顔触れは固められていた。
ある時偶然に彼らが猥談しているところを目撃し、それに興味を出してしまったのはもう仕方のないことだった。
めくるめく未知の世界を知識だけでも知ってしまったオデットは、衝撃と共にこれまで尽くしてくれるキースに対し、何の努力もして来なかった自分を恥じた。そして、今夜こそはそれを試すべきなのだと決心していた。
カラリと軽快な音がして引き戸が開き、中に居たキースは特に驚くこともなく見て取れる反応と言えば軽く眉を上げただけだった。
「何か、あったか?」
大きな浴槽に身体を伸ばしていたキースは扉から顔を出しただけのオデットが風呂に入っていた自分に、何かしらの伝えたいことがあるだけだと思ったらしい。
「はいっ……あのっ……一緒に入ろうかと思って……」