鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
「気持ち良い?」

「ああ。もうちょっと……力を、強くして……疲れたなら、すぐに止めて良い」

「もうっ……全然、疲れてないです。私って、どれだけ疲れやすいって、思われているんですか?」

 同じ意味を持つ何度目かの気遣いの言葉に苦笑して、オデットは力を強くして硬く張りつめた大きなものを握りしめた。

 温かなお湯の中だというのに、それは一際熱くて硬い。彼がどれだけ感じているのか、こういう事が初めてのオデットにも理解出来てしまった。

「っ……悪い。出そう。離して」

 もうそろそろ限界が近いのか、キースは息を荒くしながら、そう言った。

 オデットはいよいよこれまでの頑張りが実を結ぶと、首を横に振って表情を輝かせた。

「ダメです。出すまで、したいんです」

 キースはその言葉を聞いて、目を見開いて驚いた、

「っ……このままだと、湯舟が汚れる。それは、嫌だろう?」

「嫌ではないです。キースは私のものは、舐めてもいるのに? 汚いとは、ぜんぜん思いません」

 不思議そうに聞き返したオデットに、キースは困った顔をした。

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