鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
「それって、賄賂ですか?」

 とてもわかりやすい懐柔策に、オデットは竜たちの喜ぶところを想像して微笑んだ。

「そうそう。何も知らなかったオデットも、世間を大分わかって来たな。欲しかった物を贈られて、悪い気持ちになる奴は少ない。あと俺は、誰にも見られていない部屋でのベッドの上でも興奮出来る性質だ。今夜誘惑してくれたオデットに、感化されて……たまには、こういうのも良いかなと思っただけで。別にこれが続く訳じゃない。そこは、安心してくれ」

 キースは大きな手を寄せて、傍に立っていたオデットが胸を隠すように当てていた手を取ると、反対の手の指で胸の先を摘まんだ。

「あっ……あんっ……」

 自然と零れた嬌声に、オデットは口に手を当てた。

「ほら。もう、硬く尖っている。たまには……慣れないところも良いもんだろ。声には、気をつけてくれ」

 そう言って彼は背後に回り、オデットを抱きしめたままで置かれていた椅子に腰掛けると、ゆっくりと胸を揉み込み始めた。

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