鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
やっと我に返ったのは、キースがオデットの身体を抱え上げて、熱くて大きなものを引き抜いた時だ。くったりとした身体を楽な態勢にしようとしてか、彼は自分の身体の上にオデットを載せた。
「っ……わっ……私、どうしよう……すごく大きな声出しちゃった……」
自分が今居る状況を思い出したオデットは顔を青くしたが、キースはなんでもないという表情で言った。
「あー……悪い。実は、竜騎士の家は、その立場の重要性から、どれも諜報員対策の防衛魔法が掛けられていて、家の音は絶対漏れないようになってるんだ。オデットの可愛い声を、俺が誰かに聞かせる訳がないだろ?」
当たり前の事なんだと言わんばかりのキースの言葉を聞いて、オデットは顔を顰めて抗議した。
「そんなの、知らないし! 今まで一回も教えて、貰ってません!」
先に言ってくれたら良いのにと、拗ねた顔のオデットの頬を摘まんでキースは苦笑した。
「はは。そう言えば、教えてなかったな。これから、何もかも。ゆっくりと、俺が全部教えていこう。何か知りたい事があれば、俺に聞けば良くないか? それが一番に手っ取り早いだろう」
「っ……わっ……私、どうしよう……すごく大きな声出しちゃった……」
自分が今居る状況を思い出したオデットは顔を青くしたが、キースはなんでもないという表情で言った。
「あー……悪い。実は、竜騎士の家は、その立場の重要性から、どれも諜報員対策の防衛魔法が掛けられていて、家の音は絶対漏れないようになってるんだ。オデットの可愛い声を、俺が誰かに聞かせる訳がないだろ?」
当たり前の事なんだと言わんばかりのキースの言葉を聞いて、オデットは顔を顰めて抗議した。
「そんなの、知らないし! 今まで一回も教えて、貰ってません!」
先に言ってくれたら良いのにと、拗ねた顔のオデットの頬を摘まんでキースは苦笑した。
「はは。そう言えば、教えてなかったな。これから、何もかも。ゆっくりと、俺が全部教えていこう。何か知りたい事があれば、俺に聞けば良くないか? それが一番に手っ取り早いだろう」