鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
「何か……買いたいものは、あるのか?」
「えっと……何でしょう。考えたことも、ありませんでした。今あるもので、生活出来るってことは買い物する必要がないって事でしょうか?」
街に行く理由がないと、街歩きに行けないのかもしれないと顔を曇らせたオデットにキースは吹き出した。
「はは。そんな訳ないだろう。女性は買い物を、日頃の鬱憤を晴らすための手段にする人も多い。何か欲しい物だけを買いに行くのも、効率的で良いだろうが気に入ったどちらを選ぼうかと、頭を悩ませることも楽しみのひとつだ。それに、買い物に出ていれば思わぬ出会いをすることもある」
「思わぬ出会い」
彼の言葉にきょとんとした表情になったオデットに、キースは大きく頷いた。
「そうだ。店があるとすれば、目的のものだけを置いている店もないだろう? それを見る時に、どうしても他の商品が目に入る。そうすれば、思いもよらなかった良いものに出会う機会が生まれるんだ。オデットが一生大事にするような気に入ってしまうものかもしれないし、気に入り過ぎて何かを集める事になるきっかけになる品物になることもあるだろう」
「すごく……楽しみです!」
「えっと……何でしょう。考えたことも、ありませんでした。今あるもので、生活出来るってことは買い物する必要がないって事でしょうか?」
街に行く理由がないと、街歩きに行けないのかもしれないと顔を曇らせたオデットにキースは吹き出した。
「はは。そんな訳ないだろう。女性は買い物を、日頃の鬱憤を晴らすための手段にする人も多い。何か欲しい物だけを買いに行くのも、効率的で良いだろうが気に入ったどちらを選ぼうかと、頭を悩ませることも楽しみのひとつだ。それに、買い物に出ていれば思わぬ出会いをすることもある」
「思わぬ出会い」
彼の言葉にきょとんとした表情になったオデットに、キースは大きく頷いた。
「そうだ。店があるとすれば、目的のものだけを置いている店もないだろう? それを見る時に、どうしても他の商品が目に入る。そうすれば、思いもよらなかった良いものに出会う機会が生まれるんだ。オデットが一生大事にするような気に入ってしまうものかもしれないし、気に入り過ぎて何かを集める事になるきっかけになる品物になることもあるだろう」
「すごく……楽しみです!」