鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
「とりあえず十騎、もうすぐここに着きます。団長のセドリックも、すぐに。その後から二十騎追いかけて、来ています」
「そうか。今は、かの国と戦時中でもない。俺が保護している遠縁の娘を、白昼堂々と誘拐したんだ。それなりに、取り調べを受けてもらうべきだろう……船を落としたり殺したりするなよ。後で俺が、自ら取り調べをする」
瞬時に職務中の団長の顔になったキースはブレンダンの言葉に頷き、状況についていけていないままのオデットの手を取った。
「そうか。今は、かの国と戦時中でもない。俺が保護している遠縁の娘を、白昼堂々と誘拐したんだ。それなりに、取り調べを受けてもらうべきだろう……船を落としたり殺したりするなよ。後で俺が、自ら取り調べをする」
瞬時に職務中の団長の顔になったキースはブレンダンの言葉に頷き、状況についていけていないままのオデットの手を取った。