鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
「……まあ。確かにオデットの顔は綺麗過ぎて、人形と言われれば……人形っぽいよな。けど、ここに来てから、沢山の表情を見せてくれるようになった。人形じゃない。オデットは、泣いたり笑ったりする人間だろう。稀有な能力を持って産まれた事を幸運だと笑えるように、なって欲しい。俺の隣で」
「っ、キース様。ダメです。こんなことをしている場合じゃないです!」
そういえば何故セドリックに頼んで雲の上にまで行っていたかを思い出したオデットに、キースは少し情けない表情になった。
「俺と、こうしている以上に……何か、重要なことでもあったのか?」
「あ。ごめんなさい。そういった意味ではなくて。キース様の、背中の傷を治したくて……このまま、動かないで居て貰えますか?」
すごく良い空気をぶち壊しにして、やってしまったという顔を隠し切れないオデットの言葉に、深く頷き納得した様子を見せたキースは苦笑して言った。
「恋人になったばかりの可愛い女の子と、甘い時間を過ごそうと言う時に。こんな事をしている場合じゃないと言われたら、とても複雑な気持ちになるんだな。オデットと居ると人生初めてが多過ぎて、楽しいわ」
「っ、キース様。ダメです。こんなことをしている場合じゃないです!」
そういえば何故セドリックに頼んで雲の上にまで行っていたかを思い出したオデットに、キースは少し情けない表情になった。
「俺と、こうしている以上に……何か、重要なことでもあったのか?」
「あ。ごめんなさい。そういった意味ではなくて。キース様の、背中の傷を治したくて……このまま、動かないで居て貰えますか?」
すごく良い空気をぶち壊しにして、やってしまったという顔を隠し切れないオデットの言葉に、深く頷き納得した様子を見せたキースは苦笑して言った。
「恋人になったばかりの可愛い女の子と、甘い時間を過ごそうと言う時に。こんな事をしている場合じゃないと言われたら、とても複雑な気持ちになるんだな。オデットと居ると人生初めてが多過ぎて、楽しいわ」