君とふたりで。




──あれから1週間。

カレンダーはすでに5月になっていた。



これといった事件もなく、平穏な日々を送っていた。




『──…犯人は未だ見つかっていません』




平穏な日々…というのはここだけの話であって。



テレビをつければ耳に入ってくる、嫌なニュース。



殺人

窃盗

虐待



こんなことが毎日のように取り上げられる番組なんて、見る人もうんざりだろう。



みんなが仲良く笑い合えるようになれば楽なのに。



なんて、小学生みたいなことを思いながら家を出た。



今日もいつも通りに授業を終えた。

ご飯が出来るまでの時間、暇を潰そうということで。スニーカーを履き外に出た。


この辺には同い年の友達がいなくて、行動する時は大抵1人。



別にみんなでワイワイ騒いだり、大勢で遊びたいとかは思わない。



そーゆうのも良いけど、どちらかというとあたしは1人でいる方が合ってる。



こんな風に思うのは、寂しい人間なんだろうか…?




星が見え始めた空を見上げる。



明日は晴れかな。



コンビニまで星を眺めながら行った。




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