君とふたりで。
これを聞くと…、どうやらあたしは絡みにくい人間らしい。
もしかして、冷たそうだとか思われてる…?
「ごめんごめん、ボケッとしてたからさ!」
「ははっそうなんだぁ!?」
香織は、茶色の髪を後ろでおだんごに結び、くりくりした大きな目。その上背は低めで、小柄。
まさに“女の子”って感じで羨ましいっ…!!
「あ。そうそう!」
香織は突然何かを思いついたように、パンッと手を叩いた。
「唯〜♪」
誰かに向かって話しかけた。
その視線を辿ってみると…
「初めまして〜♪ 唯っていーます!」
背が高めで大人っぽい感じの女の子が挨拶してきた。
「あ、どぉーもー。咲良です」
「あたし達、中学の時からの友達なんだよね♪」
「よろしくね〜★ ってか、香織いつの間に仲良くなってんの!?」
「へへっさっき話しかけた!」
香織と唯はどっちも気さくで、すぐに打ち解けることが出来た。
それからは好きな芸能人とか歌手とか、ありきたりな話で盛り上がった。
お互いのメアドも交換したりもした。