君とふたりで。



「えっ…あ、はい」




悲しいけど、今までアドレスなんか聞かれたことがないあたし。


どんな反応するべきなのか分からなかった。



とりあえず赤外線でアドレスを交換した。




「サンキュー。んじゃ、無事家着いたらメールしてね♪」


「…はい」




駅まで送ってもらい、そこで別れた。



薄暗かったしよく見ていなかったため、一紀さんの顔が思い出せない。



でもいい人だったのは確か。






家に帰り、お腹が空いていたあたしはご飯を食べていた。


もちろん後でメールはするつもりでいた。




〜♪〜…♪〜



携帯が鳴ったので、箸を止めてディスプレイを見る。




  From:沢田 一紀さん

  俺からメールしちゃった




思わず顔がニヤケる。


急いで食器を片付けると、自分の部屋に駆け込んだ。




  To:

  わざわざすいません

  今日は送ってくれて
  ありがとうございます



  From:沢田 一紀さん

  全然いーよ!!
  俺暇人だから♪




それからしばらくメールをしていた。




< 42 / 102 >

この作品をシェア

pagetop