君とふたりで。
「えっ…あ、はい」
悲しいけど、今までアドレスなんか聞かれたことがないあたし。
どんな反応するべきなのか分からなかった。
とりあえず赤外線でアドレスを交換した。
「サンキュー。んじゃ、無事家着いたらメールしてね♪」
「…はい」
駅まで送ってもらい、そこで別れた。
薄暗かったしよく見ていなかったため、一紀さんの顔が思い出せない。
でもいい人だったのは確か。
家に帰り、お腹が空いていたあたしはご飯を食べていた。
もちろん後でメールはするつもりでいた。
〜♪〜…♪〜
携帯が鳴ったので、箸を止めてディスプレイを見る。
From:沢田 一紀さん
俺からメールしちゃった
思わず顔がニヤケる。
急いで食器を片付けると、自分の部屋に駆け込んだ。
To:
わざわざすいません
今日は送ってくれて
ありがとうございます
From:沢田 一紀さん
全然いーよ!!
俺暇人だから♪
それからしばらくメールをしていた。