②推しのマネージャー志望です!
「うーん…どうやってって言われると…私は普通にしてただけですし。強いて言うならやっぱり、昨日一日仕事をご一緒させてもらったらですかね?」
笑顔でそう答える瑛茉ちゃんになんだか上手くはぐらかされたような気がして、俺が更に質問を重ねようとした時。
ガラリ。
「…もう皆来てたんだ。お疲れ様」
「お疲れ〜。俺ら最後か?」
と、室内に入ってきた翔兎と有羽に気をとられ、聞くタイミングを逃してしまった。
…ま、瑛茉ちゃんには後で聞けばいいか。
「よし、じゃあ皆揃ったところで…今後のSAISONの活動について話し合いたいと思います。皆に昨日私が送った仕事のスケジュールについてだけど特に興味あるものとかはありました?」
バインダーを手に、進行を始める瑛真ちゃん。
「はいはーい。僕はまた声の仕事したい!」
心雨がいち早く手を挙げてアピールをする。
そんな心雨の態度に、翔兎と有羽は目を丸くして驚いていた。