②推しのマネージャー志望です!

その後、しばらくシンと静まり返る教室内の空気に居心地の悪さを感じる。

一難去ってまた一難とはまさにこのこと。

今度は翔兎か…本当にSAISONはクセが強いメンバーばっかりだ。

心の中で俺はソッとため息をこぼした。

せっかく心雨が打ち解けたかと思えば、次から次へと。

年上だからって安易にリーダーを引き受けたことを今になって後悔し始めていた。

そもそも、自分自身にリーダーシップがあるかと言えば微妙だし。
こんな時だって、どうフォローすればいいのかわかんねーし…。

そんな考えが渦巻いて1人悶々としている中。

「あ、景くんはどんな仕事が気になりました??」

「え…?」

ケロッとした表情で瑛茉ちゃんは俺に声をかけてくる。
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