②推しのマネージャー志望です!
いやいや、確かに翔兎も運動神経良いけど…流石にさっきのことがあって、瑛茉ちゃんからアイツに声掛けるのは気まずいだろ、有羽もちょっと考えて発言しろよな。
そう心の中でツッコミをいれた俺は彼女を気遣い「俺から言おうか?」と声をかけようとした。
しかし。
「そうなんですね!有羽くん教えてくれてありがとうございます…!そしたら一応、翔兎くんにも声かけてみます。選ぶのは翔兎くんですけど提案するくらいは問題ないでしょう。早速チャットしときます!」
サッとスマホを取り出し、特段気にした様子もなく、文章を打ち込む彼女の姿に俺は目が点になる。
やっぱり超ポジティブ…なのか?
「瑛茉先輩ってメンタル鬼強いね。僕、あんな風に言われたばっかりで連絡とろうって気になれないや…」
心雨も苦笑い気味にそんなことを言うものだから俺も心の中で「いや、それな!」と、共感していた。