②推しのマネージャー志望です!
数日前まで瑛茉ちゃんのことを認めていなかった心雨でさえ、景くんに彼女をとられたくないのか必死な様子。
まぁ、心雨の場合、景くんみたいにわかりやすくないから本当の所、どう思ってるかわからないけどね。
2人の間に挟まれ、せかせかとスケジュールを確認している瑛茉ちゃんに俺はクスッと微笑んだ。
俺としては女の子ってだけで大歓迎だけど、景くんを始め、好き嫌いの激しい心雨にも気に入られちゃってるし、それほど彼女に何かしら魅力があるのだろう。
「…あ!有羽くん。さっき言ってた雑誌の仕事もバッチリ、スケジュール入れたのでよろしくお願いしますね」
ほら、俺への気遣いもバッチリだし。
「うん。ありがとね」
瑛茉ちゃんに向かって、そう言うと俺は笑顔を浮かべた。