②推しのマネージャー志望です!
璃人の連絡先知ってるって言ってたけど瑛茉ちゃん、アイツと親しいのかな…?
別に景くんや心雨と仲良くしてたってなんとも思わなかったのに…璃人の名前が出た途端、なぜか心がざわついた。
そんなモヤモヤを抱えている俺に対して。
「有羽くん、私もそろそろ帰りますね。この後、スケジュールまとめたら連絡しますので!」
「それじゃ、また!」と、持っていたバインダーをバッグに戻しながら足早に教室を出ようとする瑛茉ちゃん。
その瞬間。
「ちょっと待って!」
と、俺は彼女の手首を掴んでつい引き止めてしまった。
「…?有羽くんどうかしました…?」
そんな俺の行動に驚いた瑛茉ちゃんは、パチパチと目をしばたたかせている。
やば。引き止めたくせにこの先なんも考えてなかった…。
「えっと…いや、その。瑛茉ちゃんちょっと時間ある?近くのカフェでお茶でもどう?聞きたいこともあるし」