【④】恋風のワルツ〜見習いお嬢さまと5人のイケメン御曹司〜

「いい加減にしないと嫌われますよ、2人とも」

気づけば恭一郎さんもそばにいた。大輝と光くんは私から少しだけ距離を取る。

「茜さん、入学式の席に行きましょう」

恭一郎さんは私の少し前をゆっくりと歩く。私の横に大輝と光くん、後ろにはルカがいた。私は4人に前後左右を守られて歩いている。まるでお姫さまを守る騎士たちみたい。不思議な気持ちだった。周りにいる同級生たちは、彼らを見てざわついている。そりゃそうだ。誰から見ても、どこから見ても、彼らはとても美しかったから。