【④】恋風のワルツ〜見習いお嬢さまと5人のイケメン御曹司〜
「大輝、時間ですよ」
「えー!」
「えー、じゃないでしょ、はい、さよなら」
恭一郎さんが、大輝をポイっと横に移動して、私の前に現れる。
「茜さん、私と踊ってください」
恭一郎さんの隙のない身のこなしが美しくて、なんだか私までスマートに踊れている気がしてしまう。
「茜さん、彼らから告白されましたか?」
「はい。なぜか、みんな…不思議過ぎて」
「なぜなのかをお話ししますので、もう少し私の近くに来てください」
恭一郎さんは、私の両手を取って肩に置き、自分の両手は私の腰に回して体を寄せる。そして、声を潜めて私に話し始めた。
「入学式のパーティーは、男子が告白を許される日なんです。みな、この日に告白した人を全力で愛します。女子たちが告白できるのは、修了パーティーだけです。それまで、女子は誰のことが好きなのかを明かしてはいけません。たくさんの人を見て、選んでください。私たちは選ばれる努力をします」
「もしかして、これが学園のルールですか」
「いえ、アルファクラスのルールです」
「えー!」
「えー、じゃないでしょ、はい、さよなら」
恭一郎さんが、大輝をポイっと横に移動して、私の前に現れる。
「茜さん、私と踊ってください」
恭一郎さんの隙のない身のこなしが美しくて、なんだか私までスマートに踊れている気がしてしまう。
「茜さん、彼らから告白されましたか?」
「はい。なぜか、みんな…不思議過ぎて」
「なぜなのかをお話ししますので、もう少し私の近くに来てください」
恭一郎さんは、私の両手を取って肩に置き、自分の両手は私の腰に回して体を寄せる。そして、声を潜めて私に話し始めた。
「入学式のパーティーは、男子が告白を許される日なんです。みな、この日に告白した人を全力で愛します。女子たちが告白できるのは、修了パーティーだけです。それまで、女子は誰のことが好きなのかを明かしてはいけません。たくさんの人を見て、選んでください。私たちは選ばれる努力をします」
「もしかして、これが学園のルールですか」
「いえ、アルファクラスのルールです」