【④】恋風のワルツ〜見習いお嬢さまと5人のイケメン御曹司〜
ああ、今日はいったいどんな日なの?私、もしかして明日死んじゃうとか?そんなことないよね?

「曲が終わりました。席に戻りましょう」

「あ、あの、私、ちょっと、一人で考えたいので、先に行っててもらえますか?」

「分かりました。心配ですから、あまり遠くには行かないでくださいね」

私は、恭一郎さんに見送られながら、人の少ない場所を目指して歩いた。とにかく一刻も早く、頭の中を整理したかった。

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