【④】恋風のワルツ〜見習いお嬢さまと5人のイケメン御曹司〜
お気楽なママをよそに、私は入学案内を熟読中。それによると、たしかに入学式にはパーティードレスを着用することとある。ん、待てよ、私は高等部からの入学だから、ベータクラスになるはずなのに、なぜにアルファクラスなんだろう。
それには、こんなわけがあった。
遡ること、一週間前。
庶民の私が神代学園に入学することになったため、急遽お嬢さまに必要な知識と技能を身につけなければならなくなった。パパの人脈を駆使して、お嬢さま補習授業開講。
「ベータクラスであっても、ダンスは踊れないといけないんだよ。いつアルファクラスに上がるかわからないからね」
そう、お嬢さまたるもの、まずはダンス。とにかくダンス。
「隣のルカくんに教えてもらうがいい」
隣のルカくんって誰?それに、いきなりダンスなんて無理無理。私は首をぶんぶん振って拒否反応を示したが、楽観的なママは「あら、楽しそう」とウキウキしている様子。
「隣のビルに、フランス料理のお店があるでしょ?あそこの息子さんがルカくんよ。茜と同じ歳だしちょうどいいわ」
それには、こんなわけがあった。
遡ること、一週間前。
庶民の私が神代学園に入学することになったため、急遽お嬢さまに必要な知識と技能を身につけなければならなくなった。パパの人脈を駆使して、お嬢さま補習授業開講。
「ベータクラスであっても、ダンスは踊れないといけないんだよ。いつアルファクラスに上がるかわからないからね」
そう、お嬢さまたるもの、まずはダンス。とにかくダンス。
「隣のルカくんに教えてもらうがいい」
隣のルカくんって誰?それに、いきなりダンスなんて無理無理。私は首をぶんぶん振って拒否反応を示したが、楽観的なママは「あら、楽しそう」とウキウキしている様子。
「隣のビルに、フランス料理のお店があるでしょ?あそこの息子さんがルカくんよ。茜と同じ歳だしちょうどいいわ」