【④】恋風のワルツ〜見習いお嬢さまと5人のイケメン御曹司〜
俺が許さない
そんなある日、事件が起きた。
アルファクラスの試験問題の盗難。生徒が職員室に侵入し、試験問題を持ち出したという噂が広まっていた。
「深山茜、生徒指導室に来なさい」
クラスがざわついたのが分かる。生徒指導室に呼び出されるときは、何か問題のある時だけだからだ。生徒指導室に行くと、寝耳に水の話を聞かされた。試験問題の犯人は私で、理由は私のロッカーから、試験問題が出てきたからというのだ。
「知りません、私じゃありません」
「じゃあ、なんで君のロッカーに入っていたんだ?」
「それは、わかりません」
「君がやったんじゃないなら、これはどういうことなのか説明しなさい」
「…」
私は何も言えずに黙ってしまった。分からないものはわからない。でもこのまま何も言わなきゃ、私が犯人にされてしまう。
アルファクラスの試験問題の盗難。生徒が職員室に侵入し、試験問題を持ち出したという噂が広まっていた。
「深山茜、生徒指導室に来なさい」
クラスがざわついたのが分かる。生徒指導室に呼び出されるときは、何か問題のある時だけだからだ。生徒指導室に行くと、寝耳に水の話を聞かされた。試験問題の犯人は私で、理由は私のロッカーから、試験問題が出てきたからというのだ。
「知りません、私じゃありません」
「じゃあ、なんで君のロッカーに入っていたんだ?」
「それは、わかりません」
「君がやったんじゃないなら、これはどういうことなのか説明しなさい」
「…」
私は何も言えずに黙ってしまった。分からないものはわからない。でもこのまま何も言わなきゃ、私が犯人にされてしまう。