君はみんなの人気者   ー私たちの出会いは?!
「琥珀さんて、ここの高校だったんですね。」

「そう。ここの3年生です。」

琥珀さん…じゃなくて…琥珀先輩て、

「頭悪いんですか?」


「うん。悪いね。そもそも授業ほとんど受けてないしね。」

…………


「なんで受けないんですか?」

私は何も考えずにそういった。

すぐ口に出しちゃうのは良くないとは思ってるんだけど…


「色々あってね…それより、蛍が教えてくれるんでしょ!」

なんて、誤魔化された。

「まぁ、1年生の部分は。」

「よろしくねー」

そして、私が琥珀先輩勉強を教える日々が始まった。

私が琥珀先輩の正体を知るのはまだ、先のことであった。
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