Cherry Blossoms〜偽りの絆〜
まるで冷水を浴びた時のような寒気が桜士の体を走る。これほどまでに冷たい視線を人に送るのは、桜士が知る限り彼らしかいない。
「……お前たち、Cerberusのメンバーか?」
桜士が声をかけると、柱の陰から武装した男性が二人姿を見せる。桜士の問いに対し、一人が「そうだが?」と答える。その答えに、桜士は引き金に手をかけながら一番気になっていることをぶつける。
「何故、この中学校を狙った?お前たちがこれまでテロを起こしてきた場所は、大きな病院やビルなどだったはずだ。何故、ここを選んだ?お前たちにとってメリットはないはずだが」
「あるんだよ、それが」
男性はクツクツと笑い声を出す。隣にいる男性も、釣られてしまったのか笑い出していた。警戒を強め、桜士は「何がおかしい?」と訊ねる。
「メリットは二つある。一つ目は、この学校にはあの犯罪に口うるさい議員の息子がいる。あれを始末したら、議員が黙るかもしれないだろ?」
「……お前たち、Cerberusのメンバーか?」
桜士が声をかけると、柱の陰から武装した男性が二人姿を見せる。桜士の問いに対し、一人が「そうだが?」と答える。その答えに、桜士は引き金に手をかけながら一番気になっていることをぶつける。
「何故、この中学校を狙った?お前たちがこれまでテロを起こしてきた場所は、大きな病院やビルなどだったはずだ。何故、ここを選んだ?お前たちにとってメリットはないはずだが」
「あるんだよ、それが」
男性はクツクツと笑い声を出す。隣にいる男性も、釣られてしまったのか笑い出していた。警戒を強め、桜士は「何がおかしい?」と訊ねる。
「メリットは二つある。一つ目は、この学校にはあの犯罪に口うるさい議員の息子がいる。あれを始末したら、議員が黙るかもしれないだろ?」