愛していますよ、だから幸せになってくださいね!
国政に口出しはしないけれど、このような状態で国同士仲良く出来ると思うか?
陛下と王太子殿下との話し合いで仰ったのでした。
ウェズリー様はいつも明るい方ですが、怒るととても恐ろしく、口数が少ないもののその一言一言に重みがあると言うか……
兎に角! 怖かったのです。
南の国の陛下は報告を受け怒り心頭ですぐに大使を寄越し、南の国に頭が上がらない状況だと聞きました。
ジュール殿下とプリシア王女は、そのまま婚約を継続しますが、王位継承権の放棄、王族から抜け臣下に降り一代限りの公爵を名乗る事になりそうです。
与えられた領地は荒れた大地だと聞きました。
甘いかと思われますが、表舞台に出ることはなくなりますし、もしジュール殿下やプリシア王女が公爵という立場を悪用するのなら、爵位は即剥奪とし流刑になる事も決まったそうです。
プリシア様のご実家の東の国へも連絡が行き、東の国の教育が悪かったせいだと謝罪されたそうです。
プリシア様はそれを聞いて泣き崩れてしまいました。
女王陛下はとても嘆いていらしたそうで、プリシア様は女王陛下から恥知らずと言われ帰る国がなくなった事により婚約は継続となったそうです。
我が国の教育者に問題があったのは事実ですものね。