愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

 南の国の学園はなんていうか……楽しかった! 友達も沢山出来たし、貴族たちも学園に入れば身分は関係なしで対等だった。


 結局成人の儀は南の国ですることになり社交界デビューをしました。


 後見人は侯爵様が務めてくれたし、パートナーはもちろん婚約者のウェズリー様。


 成人の儀を迎えた事で公の場にも出られるようになったしウェズリー様と公務を共にした。


 ウェズリー様は普段は明るく朗らかで優しい方だけど、仕事の時は至って真面目! 民の心に寄り添い人気があるんですって。


 幼い頃から国中の様々なところに足を運んでいたのだそう。


 初めて連れて行ってもらった海沿いの街での網焼きや、フルーツ狩りが当然のように出来たのはそのおかげ。


『それにいろんな国にも行かせてもらった。その時にミシェルに会ったから色んなところへ行ってみるものだね。いやあの時に会わなくても、侯爵の家で会っていたから良いか! ちょうどあの頃に落ち着いて王宮に住むようになった』


 お義兄様方はウェズリーは末っ子だから、父上も母上も好きにさせていた。
 もちろん護衛も付いていたけど、ウェズリーは将来のためだ。と二人を説得していた。

 と教えて下さった。
 

 すごい! そんな歳で将来を思っていたなんて。ウェズリー様といたら、なぜか私も頑張りたいって思えるから、これから先も大丈夫だと自信に繋がった。









 それからしばらくして、ウェズリー様に滝を見に行こうと誘われました。


 すごく美しいんですって!





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