愛していますよ、だから幸せになってくださいね!
「ねぇ、ミシェル」
「はい、なんですか?」
「見送りに来ていたジュールと最後に何を話していたの?」
ずっと気になっていましたのね……
「見聞を広めにいろんな場所へ行ってみたいとおっしゃったので、それは良いことですねとお勧めしました。思っているより世界は広いですから。私は滝の水飛沫がこんなに癒されるだなんて初めて知りました」
空気が澄んでいて涼しくてとっても気持ちがよく癒されるし、滝の水音も大迫力ですもの。
「ふーん。どこかに行ってもう帰ってこなけりゃいいのに……本当にそれだけ?」
あ! 疑いの目を向けていますね。思っていた答えと違うようですね……
「愛していましたよ。だからお幸せに。と、お互いの健闘を称え合いました」
少し違うかもしれないけれど、間違いではない。
「そっか。それならジュールたちに負けられないね……」
そう言って口付けをされた。
恥ずかしくて真っ赤に染まった顔を見てウェズリー様が嬉しそうに
「ミシェル愛している。幸せにするよ」
「わたくしも愛しています。ウェズリー様」
【完】