愛していますよ、だから幸せになってくださいね!
「ミシェル、今から何するの?」
「レース編みの続きをしようかな」
「じゃあ僕は本を読む」
「一緒のお部屋に居ても良い?」
「良いよ。書庫でも良いの?」
「書庫は落ち着くから静かで捗るもの。そうしましょう」
屋敷に穏やかな空気が流れるのは、侯爵様と叔母様のお人柄ね。
そうやって一年ほど過ごした頃。
「明後日、友達を呼んでも良い?」
ローランお兄様が晩餐の場で言いました。
「あら、いいわよ。何人くるの?」
叔母様が言いました。
「三人。宿題をしてランチをしたいと思うんだけど、いい?」
「もちろんよ。シェフにも伝えて頂戴」
執事さんに言いました。
「ランチはみんなで取りましょう。ミシェルもリベロも良いわね?」
「「はい」」