愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

 ランチを一緒に取ろうと仰っていたのに、お兄様は


「ミシェルとリベロは挨拶も済んだし、たまには出かけたらどうだ? 天気もいいし、そうしなさい!」

 お勉強中だというのにお兄様は書庫へ来て、早く出掛けなさい! とまるで追い出すかのようにリベロ君と屋敷を出ました。



「急にどうしたのかしらね?」

「さぁね。でも小遣いもくれたから、何か見にいこうよ」

「そうね、お天気も良いですしね」



 久しぶりに連れてきてもらった街は今日も活気にあふれていた。カフェに行ったり本屋さんに行ったり、雑貨屋さんをはしごしたりとても楽しく過ごし、気がつくと夕方で急いで帰りました。



 途中王子殿下が乗る馬車とすれ違ったそうです。もうお帰りの時刻でしたのね。



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