愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

「なんで私は行ったらダメなんですか! 護衛が必要ですよ!」

 ローランお兄様に護衛なんて頼めませんよ。

「貴方は誘われてないもの、そもそも貴方が邪魔するからこうなったんでしょう?」


「う! 痛いところを! いいか? ミシェルすぐに帰ってくるんだぞ」

「お茶を飲んだら帰ってきます」

「遅くなるようなら私が迎えに行くからとウェズリーに言うように!」

「ふふっ。心配性ですのね、行ってまいります」




 王子殿下の用意してくれた馬車に乗り王宮に着くと、馬車の扉が開かれ降りようとすると手が差し出されたので、ん? と顔を上げると王子殿下自ら迎えに来てくださったようでした。
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