愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

「留学することにした。二年間だけど大学? 作物の研究をすることにした。素晴らしい教授がいるそうだし、ミシェルの通う学園の敷地内に研究棟があるから一石二鳥だ」


 ピースしながら笑ったウェズリー様はとても頼れる人だと心から思った。

 王宮での暮らしを勧められたウェズリー様だったけど、それを断り王都のうちの屋敷の近くに良い物件があったらしくそこを借りることにしたようだ。


「うーん。広くもなく狭くもないって所かなぁ。でも広すぎると警備が大変だしミシェルの家から近いし悪くない物件だ!」


 抱き寄せられ額にキスをされた。



 最近のウェズリー様はスキンシップが多くて恥ずかしい。

 でもそれも含めて嬉しいと思った。


 ジュール様を見ても辛くならないと思う。三年間南の国に行かせてくれたお父様とお母様には感謝しかない。


 また三年後に南の国へ嫁ぐことになるから両親には思いっきり甘えて、親孝行もしたいと思った。




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