愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

三年ぶりの再会

「ミシェル!」


 呼ばれた方に振り向くとそこにはジュール殿下がいて、美しいほどの笑顔を見せていた。

 三年振りに見たジュール殿下は身長も伸びて声変わりもしていて、別人のように思えた。無視することは出来ないし私の隣にはウェズリー様も居るから、心配はない。


「お久しぶりでございます」




 スカートの裾を摘んで挨拶をした。



「ミシェル今までどこに居たんだ? 心配していたんだ。急にいなくなるから」


「ご心配をおかけしたのなら申し訳ございませんでした。叔母から南の国はいい所だと聞かされていましたので、叔母の家でお世話になっていました。先日帰ってきたばかりでご挨拶が遅れてしまいました」


 何か言われたら私のせいにして良いのよ。と叔母様が言ってくださったので、お言葉に甘えた。


「せめていなくなる前に伝えてほしかった。居場所も隠すなんて! どれだけミシェルに会いたかったか……ミシェルは私に会えなくて寂しいと思わなかったのか?」


どう返せばいいのか分からない。ウェズリー様を見ると、笑顔で私を見て頷いた。

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