愛していますよ、だから幸せになってくださいね!

 なんていう一日なんでしょうか……。


 ウェズリー様も同じだったらしくため息をついていらした。



「面倒だけど終わらせる?」

「はい」


 

 呼ばれた先は陛下の執務室の隣の応接室でした。初めて入るその部屋は豪華絢爛で見るからにお金が掛かっています! と誇示された空間だった。


「二人ともよく来てくれた、ミシェルは久しぶりだ、夫人に似て美しくなったな」

「ありがとう存じます」


 淑女の礼をした。お茶が掛かった所はなんとか染みにならずにすみそうだった。アガサさんによる早期の染み抜きが役に立った。また何かお礼をしなくてはいけませんね。


「ウェズリー殿、我が妃が無礼を働いたと聞いた。申し訳ない」



「陛下に謝られるとこの件は、ここで終わった事になりましょう。私への事は良いですがミシェルとその家族を侮辱した事に関しては許す事は致しませんよ」


 にこりと笑うウェズリー様に陛下はなんとも言えない顔をした。

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