愛していますよ、だから幸せになってくださいね!
それから私はこの国の高位貴族たちとの交流を深めていった。
私はジュール様の婚約者で王女という身分からこの国で受け入れられているんだと実感したわ。身分が高いと言う事は正義なのね。
例外もあった。
ブリジッド様の家の公爵家。
……王妃様達はあの家とは交流があまりないみたい。王太子殿下とブリジッド様は陛下肝入りの婚約だったみたい。
留学という前提のもと、この国に来ているからもちろん学園生活を送った。
私の学年には高位貴族の令嬢はいないから令嬢の中では私が一番だった。王女ですから当然ですけれど。
そんな中で一年を過ごした。その後新入生が入ってきてジュール様は息を止め、ある新入生に見入っていた。