―ホストの恋―
仕事
次の朝。
(世間では夕方だけど)

いつもはなかなか起きない美咲が俺を起こす。


「智!!早く~!!店閉まっちゃうから!!」


…って…そんな訳無いやろ…。


眠い目を擦りながらソファに腰掛け煙草に火を付ける。


隣りに座った美咲を見ると…

「もう化粧したん?…何時から起きてんの?」

驚く俺に

「…昼過ぎ位かなぁ…なんか…ウキウキしてパッと目ェ覚めたよ~~」


少し頬を赤らめて笑う。


…遠足前の小学生みたいやなぁ~…


なんて思いながら煙草の火を消して


「わかった。急いで用意するわな!」


美咲の頭をポンポンと軽く触って洗面所へ向かった。


< 164 / 258 >

この作品をシェア

pagetop