―ホストの恋―
佑の店の中に重い空気が流れる。

その沈黙を佑が破る。


「俺が誘ったから」


佑の言葉に


「違う!あたしが勝手に来てただけ!だから佑は関係ない…」


美咲が口を挟む。


…って…。佑を庇うんか…。



「うるさい!」



そう叫んで佑の店を後にした。


後ろから美咲が俺の名前を叫んでたけど…。


振り向かなかった。


…いや。振り向けなかった…。



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