―ホストの恋―
どこで誰が、どんな仕草や会話をしても美咲と重ねる自分が居る。


…情けない…。



その日の営業も無事に終わった。

ミーティング中、俺は少し離れたソファで横になっていた。


ミーティングと片付けが終わり、みんな帰る準備に取り掛かる。

「オーナー…?帰らないんですか?」

従業員が不思議そうに話しかける。


そりゃそうやろう。

なんせ美咲と付き合い出してからは、ほとんどミーティングが始まる前に帰ってたから…。


「お~。お疲れ。」


従業員達と適当に挨拶を交して俺はまたソファで横になった。


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