―ホストの恋―
「あと…オーナーって言うのも敬語もやめて。」

俺が言うと彼女は

「ぇ…でも何て呼べばイイか…」

とちょっと慌てた。

俺はちょっと困らせてみたくなり

「下の名前で。」

と答えた。

そう言った途端、顔が赤くなったのが自分でも解った。

彼女を見るとつられて赤くなっていた。

「ほんじゃぁ…"佳"か"智"どっちかで…」

と言った俺に

「じゃぁ…"智"くんでイイですか?」


俺はニコっと笑ってドキドキしてるのを誤魔化す様に彼女の頭をくしゃくしゃ撫でた。

ふと目が合って俺はの頭を撫でた手を頬へ移した。


< 48 / 258 >

この作品をシェア

pagetop