星と空
とりあえず悠飛とカンファレンスルームに来た。

「紗良ちゃん、けっこうヤバいかもしれない。」

「そこまでか?」

悠飛は鈍感か?

「学校から連絡が来たの…。内容を聞いてみたら、紗良ちゃんさ…ずっといじめられていたらしい。小中学校で不登校で小学校の時からお父さんはいなくて、幼稚園の時も園に行かずにお父さんの介護…。」

悠飛「……まじか。」

「ひらがなは読めるけど書くのは苦手。漢字は6年生くらいのなら読めるって言ってた。」 

「気をつけることってある?」

「まずはトラウマが大きすぎる、すぐにパニック起きるだろうね。漢字は読めないから手紙を残すときはひらがなでね。悪夢の頻度も高いし、体育座り…抱えてる不安が大きすぎる。学校、家庭のことを探る時は必ず僕を呼んで欲しいかな〜。痛み・光や音・相手の性格に敏感だからナースはつけないで。担当医は僕がやるから主治医よろしく。」

「…。分かった、サンキュー。」

ープルプルプルプルプルプルプルプルプルプル
「紗良ちゃんかな。」

「「はい、 小児科・小児、小児精神、 空知・日南 です。」」

『紗良ちゃん、発作です。』

「「すぐ向かう。」」

「風舞、静安の注射と酸素マスク持ってきてくれ。」

「おけ、すぐ行く。」

僕たちは二手に分かれてすぐに紗良ちゃんの元まで行った。
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